メモリーカードの謎
デジタルカメラでは、撮った写真を記録するデバイスに、フラッシュメモリーカードを使う。
デジタルカメラの雑誌では、よく、メモリーカードの書込み速度のテストの特集が組まれている。どうもこれが謎だ。私も、いろんなデジタル一眼レフを使っているので、これは非常に気になる。しかし、この結果が本当によく分からない。特に SDHC カードの場合、カメラによって相性が非常にばらついている。
高級機の場合、コンパクトフラッシュを使用していることが多い。こちらは比較的規格が明確だ。
転送速度はCDの転送速度の1倍速である150KB/sを基準にしていて、何倍速という表現をしている。UDMA をサポートしているかどうかで異なり、UDMA をサポートしない場合、現在 166倍速 (25MB/s)が規格上上限で、UDMAをサポートする場合、UDMA4 (444倍速、66.6MB/s)、UDMA5(666倍速、100MB/s) UDMA6 (888倍速、133MB/s)となる。ただし、これは規格上の上限で、実際のカードでは他の要因で速度は低下する。現実に販売されているカードでは、300倍速というものが多いが、45MB/s である。UDMA をサポートしている機器では、300倍速出るが、古いカメラで UDMA をサポートしていない場合、166倍速 (25MB/s)までということになる。現在、UDMA をサポートしているのは、Nikon D3, D300 とCanon 50D, 5D MarkII (未発売), 1DsMarkIII などごく少数である。
UDMA をサポートしている場合、データ転送機構に余裕があるせいか、確実に高い性能が出る。
普及機では、SDHC カードを使っていることが多い。こちらは、規格では Class6 というのが最高で、これは最低保障を示し、その値は 6MB/s である。しかし、これでは不十分なことは明らかで、現実には、高画素数のカメラでは、20MB/s 以上を必要としているし、現実のカードの性能はそれを超えるものが多数存在している。
私は、Canon 5D, 30D, Kiss X2 と、Pentax K10D, K20D を使っている。5D は、CFで、あとは SDHC である。5D, 30D は UDMA をサポートしていないため、ベンチマークテストをすると、かなり厳しい。同様に K10D はあまりこの部分のカメラ側の性能がまだ高くないため、カードで問題は起こさなかった。ところが K20D になったら、使っていたカードでエラーを出すようになった。同じカードを Canon Kiss X2 で使うと、遅いことは遅いがエラーは出さなかった。
私は、RAWデータで撮影をしたいので、画素数が多いカメラでは、大きな容量のカードが欲しくなる。使い方として、連写性能を追求するわけではないので、安いカードを買っているのだが、雑誌の記事が気になって同じベンチマークテストをしてみた。雑誌では、4GB, 8GB のカードのテストだったが、私の入手していた 16GB のテストをしてみた。そうすると、格安 16GB カードであるにもかかわらず、雑誌の 8GB のカードの最高クラス同等の結果がでる。値段は半分以下(容量を考えれば 1/4 以下)なのにである。確かに手持ちの格安 8GB カードは、確かに最低レベルであるので、ある意味、間違いではない。敢えてこれ以上追求せず、その格安 16GB カードをたくさん買った。
高級機では、性能評価が確実な CF カードを使うから問題ないということだろう。
ただし、K20D は、とてもよいカメラだ。というわけで、この格安SDHCカードとの組み合わせはとてもコストパフォーマンスがよい。このカードは、同様に、Canon Kiss X2 でも、十分な性能を発揮してくれる。JPEG であれば最高品質でも無限連写可能になる。
しかし、ちゃんとしたベンチマークの方法がなく、雑誌の記事でも「相性」という言葉が踊るように不確実なもののようだ。しかし、こうした機器で本当は、「相性」という言葉は聞きたくないと思うのは多くのユーザの望むところだとは思う。
最終更新日: $Date: 2008-11-02 16:29:09+09 $






