Edenの原案

ネットワーク管理のソフトウエアは、1980年代からいろんなものがあるわけだが、1990年代初めは、OpenViewや、Sun Netmanager などが中心で、単一のワークステーションから監視対象をポーリングするタイプで、それをワークステーション上にグラフィック表示するものであった。

主に、現在どうなっているのかを表示することを主目的にしていて、それを美しく表示するというのが特徴であった。そのツールの使われている状態というのは、オペレータがその前に座っていて、監視しているという使い方でなのである。

これに対して、大量の機器を定期的に継続的に監視し、その状態を記録しておき、その結果を必要に応じ、整理し、条件検索して表示するというツールはほとんど存在していなかった。

私は、IIJを辞めて一時コンサルティングを中心に活動しているとき、その中に、ちょうどケーブルテレビのインフラを利用してネットワークサービスを提供する、いわゆるケーブルインターネットのシステムの構築を行う仕事があった。ベンダーが提供しているツールは、ケーブルモデムの設定をリモートから行うツールであった。例によって現在の状況を知ることはできるが、全体として状態を継続的に履歴管理するものはなかった。

そこで、私たちは、そういうツールを作ることにした。こうした仕事には、UNIXを使って行うことが向いているので、もうすでにフリーで使えるようになっていた、PC-UNIXで構築して、ユーザインターフェースとして、Webブラウザを利用するというシステムを作った。UNIXのシステムが継続的にポーリングを行いデータ収集をして、ファイルにその結果を書いていく。条件を与えると、その中から該当する現象を起こしているデータを記録しているものだけを選んで表示するという、そう言ってしまえば、簡単なものであったと思う。

設定を行うために、指示を行うときには、Webサーバ経由でそのデータを渡しておくと、サーバ側でそれを機器に向かって送出する。ちゃんと反映されたかは、読み取って確認して表示する。

この時は、要求が簡単なものであったし、ネットワークシステム自体がまだトライアルの段階で我々のシステム開発への要求もプロトタイプまでであったので、ここで終わったが、このときの経験、アイディアが後の Eden につながっていく。

このときに、このプロトタイプのコーディングを実際に担当したのが、現在オムニサイソフトウエアの社長の藤原氏であった。実は、私が依頼したのは、別の会社であり、彼はその下で下請けとして製作に当たっていたのだった。

最終更新日: $Date: 2008-10-20 14:26:13+09 $

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