現在のMEX (2)
9月下旬に ASP・SaaS Solution Guide という本が出ている。(左端に Amazon のバナーを現在張ってあるが)これは、ASP・SaaSインダストリ・コンソーシアムという業界団体が、その加盟組織(会社)や、関連の事業者に呼びかけて作成しているディレクトリ本である。
加盟組織は、ソフトウエア会社や、SI事業者の他、IDC も含まれている。カテゴリは
- ASP SaaSサービス
- ホスティングサービス
- インターネット・データセンター
- プラットフォーム
となっており、グラフィは、プラットフォームのところに、グラフィCMSの紹介が出ている。
インターネット・データセンターのところには、KVH, さくらインターネット、ビットアイル、ソフトバンクIDCなど22社が掲載されている。MEXは掲載されていない。
この様な書籍の効果がどれほどあるかは非常に難しいものはあるのだが、これは会員企業は、無料(会費は必要だが)で1ページの掲載ができる。若干の費用を払うと、グラフィのように6ページの紹介記事を掲載することができる。
掲載されていないこと以上に、ここには他社のサービスが掲載されているわけだが、MEXがしていないもので、MEXにできることがたくさんある。前期、山崎氏と日本SGIは SaaSをやると言っていたわけだが、本書に掲載されている他社に伍してサービス開発、提供に取り組むことはできなかったのは、明らかであろう。
また、こうした他社の動向の中で、MEXのサービスに取り込むべきものについての検討は当然なされるべきものだと思う。
先日、上場前にMEXに手伝いに来ていただいたVCの方とお話をしたが、営業の現場からは、顧客からの要望は的確に上がってきていたので、彼らからの情報をMEXの計画の立案の基礎にしたとおっしゃっていた。
営業の現場では他社との競合が発生しているわけで、MEXがどのようなサービスを提供しなければならないかはわかっているはずだ。MEXが他社にはないユニークなアドバンテージを持っていた時代には、多少の不足があってもMEXを採用していただくことができた。
しかし、この本を見ると他社の提供するサービスに対して、現在はっきりとしたアドバンテージを持っているとは言えないだろう。また残念なことに設備というものは、完成した瞬間から古くなっていくという宿命を持っている。ユーザにとっては、古いものよりも新しいもののほうがいいに決まっている。古いものについては、なんらかのリフォームをしなければ売れるものにはならない。そこに付加的なサービスが必要になる。品揃えを増やすというのも古いものを活用するには必要なことだろう。
私のしていたころの、お金のないMEXではできなかったことが、いまはお金を有効に活用するという観点でのサービス提供を可能にするはずである。
大口ユーザがいなくなった以上、大口ユーザへの対応を中心にしてきた時とは異なり、新しいユーザのニーズにより敏感に対応しなければならないはずである。私が敢えて退任を受け入れたポイントはこれだと思っている。日本SGIは異なる顧客層を持ち、保守要員も抱えているわけで、できるものと期待されていたであろう。それに私がいたのでは、やりにくいと考えてもやむを得ない。
しかしながら、MEXの問題を中心的に考えるのではなく、日本SGIの関連会社戦略に支配されていて機能しなかった。これについては、前に書いたとおり、日本SGIの和泉前社長の退任があの時期に起きてしまうという問題と関係しているだろう。
新たな取組みを考えたところで、この経済状況を考えれば効果をすぐに期待することは難しい。
このように赤字を垂れ流すようになってしまっては、それを食い止める手立てがあるかを考えるのが先になってしまうだろう。このような処置に関しては、現行経営陣で行うことはできないというのが通例であるらしい。
ともかく、迅速な行動が求められていることは確かである。
最終更新日: $Date: 2008-11-13 13:51:46+09 $






