White or Black

あるファンドから支援いただけるという話が大筋まとまり、ライブドアに話をしてみようということになった。しかし、結局価格面で折り合いがつかなかった。直後、ライブドアから紹介されたのが、日本SGIだった。日本SGIは価格面での折り合いをライブドアとつけていた。ただし、約30%の取得ということで、TOBを必要としない水準での譲渡ということであった。

しかし、時をほぼ同じくして、大口顧客の解約が通知される。わたしは、日本SGIとの話も破談になるかと一瞬思ったが、1000円だけ取得価格を下げるということで、予定通りの決着をした。

日本SGIという会社は、私にとっては、Silicon Graphics Inc. (米国)の販売子会社という印象であり、なぜMEXの株式の取得を行いたいと思うのかが全くわからなかった。敵対的買収者に対して、White Knight と友好的買収者のことを呼称するが、White なのか Black なのか判断に苦しんだ。日本SGI側のプロジェクトメンバーの中に、私と過去に悪しき因縁のある人が含まれていて、不快極まりないこともあった。日本SGIの和泉社長は、いまもってなぜ彼(ら?)を受け入れたのかは今もってわからない。和泉社長も、2007年末をもって、日本SGIを事実上更迭されることになったからだ。

しかし、ライブドアグループからの離脱が優先するという意見が大多数を占める中、受け入れざるをえなかった。というか、原則的にはライブドアとの相対の取引であるから抵抗できないといってもよい。

途中の経過は、ここで書けることではないが、次の総会に提案する役員候補の提示がされたとき、私は数に入っていなかった。日本SGIの最高技術顧問に1年間つくことになったが、特に具体性のないポストで、未来を感じられなかった。継続中の仕事があるので、MEXの顧問になるべきではないかと主張したが、受け入れられなかった。

その後、ああ、こういう意図でMEXの株式を取得したのか、ということはわかった。しかし、それは結果的に実現できないものであり、それを誰がどのようにそそのかしたのだろう?

そして2007年6月、ついに、最後の定時総会を迎え、私はMEXを去ることになった。

この時は、ライブドアのとき以上に、株式を持たれる側の弱みを感じた。

最終更新日: $Date: 2008-10-17 19:50:04+09 $

Copyright (c) 2008-2010 by Shin Yoshimura. All rights reserved.